釧路に行ってきた・一日目

不要不急の外出は控えろと言われるが、オレの行動はすべてが不要不急だ。
別に生きてる必要ないし、急に死んでも世界にゃそんな影響ないだろう。
生きてることも不要不急か?
伊集院さんが、100年かけて自殺してるだけだ、みたいなこと言ってた。
オレもそんなところある。

コレも自殺計画のいち部分だってことで、計画通り釧路に行ってきた。

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一日目
昨夜はイシカワに連れ回され、日付変わるギリギリに帰宅だった。
まず旅の始まりは、早起きから始まる。ここが一番大事だ。祭りごとは早起きに限る。
難なく早起き成功。しかし全く準備してなかったので結構大変だった。

二泊三日なので、とりあえずお気に入りのTシャツを二枚、パンツ二枚、靴下二組をカバンの中に入れる。
しかし、昨夜帰宅してから気づいて、慌てて洗濯したパンツが、乾いていない。
現実を受け入れてカバンの中に入れる。

ツイッターを開くと、道東がとてつもない吹雪に襲われたことを知る。
ほぼ全ての幹線道路が通行止めで、陸の孤島状態だ。
マジ行けんの?…と思って検索すると、JRも飛行機も止まってるけど、乗る予定の高速バスだけは動いていた。

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バス停に行くけど、ここでいいのか不安になる。おふたろうに電話して、落ち合って、一安心。
高速バスは、あんま乗ったことがない。
乗ったとしても1~2時間のバスくらいで、今回のような5時間以上かかる高速バスは初めてだ。

とりあえずビールと、簡単な手土産を購入して、高速バスに乗り込む。
耳にイヤホン突っ込んで、音楽を聴き始める。
先日、ブックオフで買ったCarnation「GIRL FRIEND ARMY」がとてもいい。

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気がつくと、あっという間に釧路だった。
外を見てみると、ピーカンの青空だ。しかし歩道がない。
全く除雪が間に合ってない。

そして釧路の駅前に降り立つ。
道路は道があるが、歩道は雪原だ。
転々と存在する足跡をなぞることしかできない。

ワタワタしながら、おふたろうが好きな市場にあるラーメン屋に行くことになった。
市場に着くと、「コロナウイルス対策により休業」と書かれた張り紙が貼ってあって、人気がない。
世間はこんな感じか…と落胆し、次のごはん屋さんを探そうとする。
ふと目をやると、ノボリが立っている場所がある。
なぜか目的のラーメン屋だけは開いてたのだ。

近頃、市場は他国からの観光客で埋め尽くされているが、今はオジサンや若者しかいない。
なんか寂しかった。
ラーメンはあっさりしてて、美味しかった。

そしてスガラムルディを置いてもらってる豊文堂書店 北大通店に向かう。

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カワシマさんという店主の方は、優しそうなお兄さんで、とても居心地が良かった。
店内は所狭しと雑誌や書籍が積まれてて、宝の山のようだった。
ピンときた1984年12月号のスターログを購入。ジャケがカッコいい。

次は、同じくスガラムルディを置いてもらってる喫茶ボロンジに伺う。
雪に埋め尽くされた路地を歩くが、お店の前にも雪が積まれていた。

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行くところもないので、おふたろうの実家に行く。
三日間お世話になる方々に挨拶して、おふたろうの本・レコード・CDが積まれている在庫部屋に行く。
ひたすらCD見させてもらって、良さそうなジャケや、レーベルのCDを抜き出していく。
気がついたら夜が更けていた。

お腹が減ったので、中華料理店に行く。
チャーハンが美味しい。店員さんが、いい感じにキュートな子だった。

帰り道にイオンに寄ってもらう。
釧路にはイオンシネマ釧路がある。まだ行ったことない映画館だった。
初めて行く映画館に行くと、必ず男子トイレの写真を撮る。
トイレをみると、その映画館の映画愛が図れるのだ。
イオンシネマ釧路は、通常通りのトイレだった。これといった工夫もなく、普通のトイレ。
小便器が多くて、大便器が3つしかなった。しかし全ての大便器にウォシュレット搭載。
江別も見習ってほしいな。

ロビーに置いてあったATARIのTABLE PONGというゲームで遊ぶ。
なにげに楽しかった。

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イオンで、酒を大量に買って夕方7時くらいから飲み始める。
これからのことや、しょーもないこと、今やりたいこと、今気になってることを話してたが、途中で記憶が途切れている。

生物災害 映画『バイオハザード』

いやー、もう悲惨すぎて、カラッとした気持ちになりたく、何気なく観てみた。
単なる感想メモ程度。

ミラ・ジョボビッチ先輩が超エロい。

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2014年のジョン・ウィックキアヌ・リーブスや、(2011年くらいから)ミッション・インポッシブルのトム・クルーズが、アクションはノースタントでやってて有名。
しかし、2002年・当時27歳のジョボ先輩は、ほぼ全編のアクションをスタント入れずに1人でやってる。

アクション映えさせるために薄着&おパンティのライン出したくないのでノーパン。
しかも撮影は真冬。
コイツ、絶対やってるウチに楽しくなって、よくわかんない方向に突き進んでんだろ。笑
そのおかげなのか、ジョボ先輩が艶かしくてエロい。このエロさ災害レベル。

終盤の紙パンツドキドキ展開は、ブルーレイ画質に感謝したい。
この一枚の紙を隔てた先に、未だ観ぬパラダイスがあるのだ。
ホコリかぶってる安っぽい32インチのディスプレイだが、オレには宝の地図に思えた。

オレは明日もやっていける。

ネコと和解せよ。映画『キャッツ』

キモイ!!!…と話題沸騰して、嫌なバズり方しちゃった映画『キャッツ』。
すでに亡骸すらも残ってないですが、どうせもう観るようなヤツいねぇだろ!と決めつけ、ひとりテトテト映画館に行ってきました。

 

平日18時台の回を観たんだけど、予想通り客席ガラガラ。
文字通り、人っ子一人いない。
コロナウイルスもスルーしちゃう。

そんな状況で観た映画『キャッツ』だけど楽しかったよ。
つーか、こんな話だったとは知らなんだ。

ネコどもが歌い踊って、ルンルン気分でパーティへの出場権をかけて争う話。
そりゃみんな行きたがるパーティってどんなんなんだろーって思ってたら、
やおらコッチを見つめて、話しかけてきた!!!

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デップーよろしく第三の壁を超え、コチラに話しかけ始めるネコども。
アイツラが必死になって、コチラに伝えてくるメッセージは…

①オレらは犬じゃない
②オレらと仲良くするためのコツ

…の2種類。
合コンだと数秒で帰りたくなる内容。
どんだけ己に自信があるんだ、猫どもは。

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でも、総合するとフツーに面白かった。
演者のダンスも、曲もいいし、あんま観ないジャンルってのもあって、アレヨアレヨですぐ終わっちゃった。
年に数本しか観ないーって人には勧めないけど、月に2~3本みるくらいな人は、たまに今作みたいなヘンテコ映画もいいんじゃないかな。

傑作じゃないけど、なんだかんだ忘れられない2020年の映画だったよ。


今週のお題「ねこ」

新型コロナウイルスが流行ってる今こそ観たい映画『シリアル・ママ』

仕事場と家の往復が主な日常。
自家用車だからバスや地下鉄乗らないし、新型コロナもあんま気にしてない。
唯一やってるとしたら手洗いを入念にしてるくらい。
そんな意識の低いオレを、ラム肉で撲殺してくれそうなシリアル・ママ

ジョン・ウォーターズ監督は『セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ』が生涯ベスト級に好きな映画。
しかし、悪名高い『ピンク・フラミンゴ』のうわさだけ耳に入ってて、監督作をあんま観てない。
シリアル・ママ』はまだ観やすいほうだよ、って誰かがどっかで言ってたのか書いてたのかつぶやいてたのか知らんが、なんかスッキリしたくて観てみた。
やっぱ、チョーおもしろかった。

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ママがシリアルキラー(連続殺人者)だったって話なんだけど、人を殺す理由が「駐車場に無理やり入ってきた」とか「ゴミを分別しない」とか「レンタルビデオを巻き戻さないで返す」とか「ホラー映画が大好きな息子の趣味を悪く言う」とか「娘をたぶらかした」とか「日曜なのに夫を無理やり働かせた」とか、めちゃくちゃ些細なことばかり。
そして殺し方も、最初は車で轢き殺したり、槍で突き殺したり、火だるまにして殺したり、ラム肉の足で撲殺したり、バラエティに富んでて最高。

観てて、ジョン・ウォーターズ監督のコメディセンスに感嘆してしまった。
実際に、こういう口うるさいやつっているよね。
特に今はコロナで、あーだこーだ騒いでる人がたくさんいる。
今人混みの中で、マスクせずにクシャミしたら、びっくりするくらい顰蹙かうんだろうな。
それこそ、シリアル・ママなら即殺しちゃうんだろうな。

そんなムカつく人をネタにして、笑いの対象にしちゃうなんて、さすが。
オレはグチグチこういやってブログとかスガラに書いてるだけだもんな。

映画の最後に「これは実話を基にしていてまだ、裁判中です」って出るテロップも最高。
もちろん監督の冗談で、全て作り話なんだけどね。笑

映画『ヲタクに恋は難しい』

ここ数日落ち込む気分になってきてるのかな?って思ってたら、なぜか落ち込んできた気がする。
特になにかあったわけじゃないのに。気のせいって面白い。

ま、そんなこんなで、スガラの入稿が終わり、久々に映画『ヲタクに恋は難しい』を観てきた。
考えたら、2週間近く映画館に行けてなかった…。

山崎賢人演じる二藤 宏嵩がゲームオタクで、高畑充希演じる桃瀬 成海がアニメオタク。そして幼なじみで、気心知れた二人。
そんな二人がひょんなことから付き合うことになる、っていうラブコメミュージカル。
宏嵩が、ほぼ一方的に恋をしてて、頑張りすぎて空回りしてしまう。
成海は、今までの関係の延長線を望んでいたけど、恋人としての関係性をステップアップさせたい宏嵩に、ちょっと引いてしまう。
この二人の関係性を、こちらもドギマギしながら楽しむ映画だった。

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ブコメ映画はよく観るんだけど、なるべく遠い世界の、ありえない物語のほうが性にあってる気がした。
例えば、リチャード・カーティスが監督や脚本に関わってる映画群は、素っ頓狂なSF要素が含まれていることが多い。
自分の都合でタイムリープできちゃう男の子だったり、ビートルズの存在しない世界に飛んでっちゃったり、ミミズがいっぱい出てくる一軒家だったり。

近場すぎるラブコメだと、感情移入がしにくい。
できたとしても、ちょっと同族嫌悪感が生まれてしまう。

宏嵩の空回りしちゃうくだりは、愛らしくもキモくて、そりゃ成海は引くわ!って感じ。
ミュージカルを全面に押し出してて、話という話がほぼない。
コメディ要素は、主に変顔と二郎・ツヨシのみで、クスリともできなかった。

つーか、監督が英勉だと思ったら福田雄一だった。
そりゃ合わねぇわ。

「ごもく映画通信」について

おふたろうが
「昔、札幌市内で"ごもく映画通信"ってフリーペーパーあったらしいんだけど、知ってる?」
と話かけてきたのがキッカケ。

オレは「ごもく映画通信」について全く知らなかったんだけど、その表紙や文言が面白かった。
そしてスガラっていう映画フリーペーパー作ってるし、興味もってネットの中で調べてみた。


まずは言及されてるウェブサイト。

いろんなフリーペーパーから~ ごもく映画通信: 生きていけそう
「ごもく映画通信」の原本が何個か写真で見れる。

 

コラム・第8回 / Dr.門脇 繁 [二期会歯科クリニック] : 歯科医師&スタッフコラム【 二期会歯科クリニック 】 札幌市中央区/札幌の歯医者・歯科医院情報

歯医者のブログなんだけど、超コアな内容で面白い。
主催が麓 敬子さんで、「映画ひつまぶし」って本も出版してることがわかる。

 

2011年の夜に口笛を吹けば 2011年2月24日 (木)
http://kosyohoubundou.com/yoru-bue-2011.html
2月24日の欄。おふたろうが通ってる釧路の古本屋のWebサイトっぽい

 

花より通信:蠍座のこと - livedoor Blog(ブログ)
「ごもく映画通信」だけでなく、様々な映画フリーペーパーが紹介されてる。

 

「たろなおさん」のツイート

 2010年のツイートだけど、北方資料室でバックナンバー見れるっぽい。

 

ヤフオク! - ごもく映画通信 1990年11月25日発行 フリーペー...
ヤフオクにも出品されてた。


調べていくと1990年11月~1996年9月まで発行されていたフリーペーパー。
主催は麓敬子さんという方で、新矢千里さんという方がイラストを書いてる。
新矢千里さんは現役のイラストレーターとして活躍してる。
麓敬子さんは映画関係のテレビ番組とか出てたらしいけど、今はどうしてるかわかんない。


廃刊したのちは、Web版へ移行したとのこと。
もちろん公式サイトは潰れてたんだけど、Webアーカイブに残ってた。

 

web.archive.org

 

web.archive.org


特に1997年5月6日の「ごもくの歴史」というページが面白かった。

web.archive.org

 

web.archive.org


本人の人柄が読んでてわかった。この人と仲良くなれそうw
「女ロジャー・コーマン」ってパンチラインがグッときた。

もし「ごもく映画通信」や麓敬子さんについて、知ってる人いたら教えてください~。
バックナンバーください~。

 

●追記

やっぱ北海道立図書館の北方資料室にあった。検索したら引っかかった。
http://www.library.pref.hokkaido.jp/

しかし、2020年2~4月で北方資料室が移転するみたいなので、4月くらいまでバタバタしてそう。
行くなら今のうちかな。

映画『his』

今泉監督の作品は好きで、特に映画『知らない、ふたり』は絶妙な距離感を描いてて、超絶に好きな映画だ。
映画『サッドティー』や映画『パンとバスと2度目のハツコイ』、去年ヒットした映画『愛がなんだ』、映画『アイネクライネナハトムジーク』と、大抵のところは観てる。
んで、今作映画『his』も観てきた。

 

さすが今泉監督ってな手腕。このムズキュン感を描かせたら上に出るものはいないと感じさせる。

基本、ありきたりな映画はなんとなく先が読めて、眠たくなってしまうことが多い。
その中で心理的なサスペンスや、突拍子もない展開で、緊張感が持続され、寝ないで観終わることができる。
特に恋愛映画なんて、そりゃくっついて離れてくっついて終わりだろバローwwwwってなありきたりな話になりがち。

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今泉監督はムズキュン感 a.k.a 心理的なサスペンスを使って、物語を推し進める監督ってイメージ。
しかし今回は心理的なサスペンスだけでなく、かなり先の読めない展開で驚いた。
(でも、今思うと映画『サッドティー』とか、マジ意味分かんない展開だったな…)

今作は異性愛じゃなく、同性愛を描いている。
そのムズキュン感は健在で、やっぱ同性も異性も根本は同じよねぇと思う。
しかし、同性愛でしか描けない社会問題も描いていた。
特に中盤から始まる展開は「マジでこんな場所もやんだ」ってびっくりした。

 

なんだかんだ面白かったんだけど、ちょっとモヤモヤが残っている。
それは、やりたいことが多すぎて、人物描写が不足しているところ。
毎回キャラクターが愛らしくて好きになっちゃうんだけど、今回はムカムカしたまま映画観てた。
特に藤原季節演じる日比野渚は、ただただ自己中心的な人で、本当にムカつくキャラクターだった。
もう少し過去の二人について描いてくれれば、評価が変わった気がするのにな。

 

最後に、どうでもいい小話。
去年東京行ったとき、ケイズシネマのロビーでぼーっとしてた。
そのときはちょうど映画『愛がなんだ』がバズってたころで、今をときめいてハットトリック中の今泉監督がタバコ吸ってた。
そんときに、なんかの映画で見たことあんだけど名前の知らない人が、監督に話しかけてて、誰だろアレ…?って思ってた。
今回映画を観てわかった。あれは藤原季節さんでした。