DAY01

ひょんな結果、無職になった。ブランド無職は、思ったよりスグになれる。かくかくしかじかな経緯は直接聞いてくれれば答えるけど、ここで消費するには勿体ない。できればビールでも奢ってくれ。生きててネタになったわ〜と思えることは、笑えないけど笑おうとする必死で涙ぐましいが滑稽な虚栄心から生まれる。

仕事がなくなり、早起きする必要がなくなり、案の定昼夜がひっくり返った。今は深夜の馬鹿力をリアルタイム視聴している。今は構成作家になってる河野が笑ってる。

どうせなら時間に溢れてる今時期くらいは日々を綴ろうと思いiPhoneのメモ帳を開いた。ラインには未読が溜まってる。仕事が忙しくても仕事してなくても未読は未読のままだ。

こうやって綴っているウチにオレはオレの虚栄心を乗り越え、自らを捨て去って、赤裸々にオレの心を綴れる日がくるのかもしれない。昔、脳直で話せる人が一人だけいた。何も考えずにただひたすらに頭に浮かんでる言葉を発するだけなのに、なぜか会話が成立するやつだ。あんな相手にブログがなってくれれば御の字だが、無理だろうな。

この夜中、深夜一時半。誰もが寝静まり、起きてる奴は一人しかいないと思ってた。Twitterを開きゃクラブで遊んでるヤツの楽しそうなツイートや、寝れないヤツの鬱々としたツイートで溢れてる。どちらも興味がない。いつか後者になるのだろうか。なんだかんだオレは差別してる。すまん。自戒すべき。他者を例に出して、自分が優れているかのように話すことを叱られたことがある。それは高校一年か二年だったか。放課後に残って数学を勉強してたときだ。オレは遊び呆けてる三年生を見て、彼らよりオレは偉いというような発言をした。そのときに面倒みてくれてた先生にめちゃくちゃ叱られた。オレの心の中に楔を打たれている。つっても、こうやって変わらずに比較して優位に立っている気がして人を馬鹿にしている。楔って言葉を使いながら、なんも残ってんじゃねぇの?

そんな夜中でもラジオは続く。つい最近までは朝起きて、録音音源を会社に着くまでの時間に聴き終えるために2倍速で聞いていた。いまや寝る時間なんか関係なくなりリアルタイムで視聴している。それはそれでいいか…と思える心持ちにはまだなっていない。しかしラジオは続くし、せっかくならリアルタイムで聴きたい。せめてカルタにゃ応募したい。

明日は晴れるだろうか。明日は奥さんと二人で午前中の映画を見に行く予定だ。退職について奥さんはとても理解があった。どちらかというと積極的に退職に賛成してくれた。ここ数ヶ月は見るに耐えなかったといい、一緒に居る時間が長い今が幸せだと言ってくれる。

奥さんは晴れ女らしい。明日は晴れるな。