イオンシネマ江別通信 2022.02.18

最近イオンシネマ全体の上映作品リストが記載されたページを見つけて、眺めてるだけで、ナンジャコリャ!!?という作品が多く、めちゃくちゃ面白い。

https://www.aeoncinema.com/cinema2/all/movie/comingsoon.html

https://www.aeoncinema.com/cinema2/all/movie/comingsoon2.html


今週もいってみよー!

今週末にイオンシネマ江別で公開される注目映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』
2018年のアニメ映画『宇宙よりも遠い場所』のいしづかあつこ監督によるアニメーション映画。マッドハウス制作。アイスランドを舞台に、3人の少年たちの夏休みの冒険が描かれれる。
マッドハウス制作の作品はひさびさ。2018年の映画『若おかみは小学生!』以来かな。口コミで話題になって、映画好きの間では話題になってた。
話はずれるけど、マッドハウスは、2019年に労使協定を超える違法残業をさせていて、労働基準監督署から是正勧告を受けて話題になった。これはアニメ業界の「働く環境」が注目された最初のケースだった。そんな是正後に制作された作品。そういう意味でも、どのようなクオリティになっているのか楽しみ。フェアトレードじゃないけど、搾取によって成り立っている作品は、後ろに何かがチラついちゃう。
いしづかあつこ監督は知らなかったんだけど、2004年の諫山実生さんの楽曲『月のワルツ』MVの監督さんだった。この楽曲は、みんなのうたで流れてて、MVがすごい好きだったの覚えてる。

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イオンシネマ江別のナニコレ映画『アンチャーテッド
今回のナニコレ映画は映画『アンチャーテッド』。これはイオンシネマ江別限定上映じゃないんだけど、映画館に行くたびに推してくるので気になってた。今作は、今も絶賛上映中の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に出ているトム・ホランドが主演の作品。MCUスパイダーマンに抜擢されて一躍有名になったトム・ホランドなんだけど、作品選びが独特なセンスで光っている。近年だとダグ・リーマン監督の映画『カオス・ウォーキング』や映画『チェリー』などなど、ヌヌヌ…という作品が多い。
そして今回はソニーの人気ゲームシリーズ・アンチャーテッドの実写映画版。2009年から企画はあったんだけど、監督が何回も交代になったり、脚本が何度も書き直され、迷いに迷って大きな回り道をした作品。バイオハザードに続く名作(迷作?)シリーズになるか…!?とワクワクが止まりません。

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今週イオンシネマ江別で観た映画『余命10年』
2月17日に開催された試写会に当選して鑑賞。主演が小松菜奈と坂口健太郎という、2010年代の青春キラキラ映画によく出てたお二人。そしてタイトルから分かるように難病を患い余命が限られた主人公の物語。原作は小坂流加さんという方の小説『余命10年』。小坂流加さんは実人生でも難病を患い、2007年に原作を発表後、ちょうど10年後の2017年に亡くなられている。そして監督は藤井道人さんという方で、近年だと映画『新聞記者』や『ヤクザと家族 The Family』というシブくていい映画を撮っていた。
王道の「余命映画」という感じだった。丁寧な作りで、うまく3部構成に落とし込んでいる。10年というすぐ先に「死」という悲劇があると分かってて、人はなぜ愛し合うことになるのか。その理由づけが一番難しい。
今作は余命10年と言われたマツリ(小松菜奈)と、生きることを迷い自死しようとしていたカズ(坂口健太郎)が、「限りある生命を生きる」という点で相反する2人だからこそ反発し、同時に引き合ってしまう。
2010年代の青春キラキラ映画とは異なり、エンタメに特化した過剰な色恋沙汰もなく、とてもいい映画だった。

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