マウンティング
生きててイラってなることが多々ある。
そんななか、オレも同じことしてんじゃねぇかな…?と不安になる。
例えば、マウンティング。
高校時代に蠍座と町山智浩さんの影響で映画観るようになって10年以上が経過した。ここ数年は映画館で年200本くらい観てて、我ながら観てるほうだな…って思ってる。
とりあえず自己紹介するときにどんだけ映画が好きかってアピールするには「年間200本くらい映画館で映画みてます」ってのは手っ取り早い言葉だ。
でも、これがなんかマウンティングしてる気がして嫌だ。
他にもある。
映画『◯◯◯◯』を◯◯回みたんだよね!ってのも嫌だ。
言葉はこの映画がどんだけ好きかってアピールするには手っ取り早いのは分かる。
観た映画の本数や観た回数なんてどうでもよくて、「何が好きか」を話したいし教えてほしい。
映画の見方~みんなで映画を観る会するよ
人それぞれ映画の見方がありますよね。たぶん百人いれば百通りの見方がある。
一方、映画それぞれの見方もあるなって思うんです。
たとえば、しっかりと噛み締めて味わいたい映画だと、あんま混んでない、騒がしくない、キノのようなミニシアターで観たいなって思う。
最近だと、映画『新聞記者』とかがそうだなー。
特にオレは、女子高生向け映画や子供向け映画は、対象の観客がいる映画館で観るようにしてます。
以前、シネコンの早めの回でプリキュア劇場版みてたときのこと。
劇中の敵(つっても黒っぽいクマ)が怖くなったらしい子供が「まま!まま!くまさん、怖いっ!!」つってギャン泣き。
からの、クマさん改心で、大喝采を送る子供…って流れがあって、超よかった。
こんなビビットな反応が返ってくると、つられてオレも楽しくなるんだ。
そして、彼らしか気づけないような、楽しみもあるんだろう。そういう環境でみると彼らしか気づけない楽しみのカケラをもらえる気がする。一人じゃ絶対に味わえない体験。
んで、そんな思いがあって、今週末はみんなで映画を観る会するんだけど。
今回は観る映画は1977年の映画『ドカベン』と2019年11月公開予定の映画『クライマックス』。
この二作はみんなで観たらが楽しい映画。たぶん五割増し!!
1977年の映画『ドカベン』。トラック野郎シリーズの鈴木則文監督が撮った映画。かの有名な漫画『ドカベン』を実写化したものなんだけど、これが超面白いコメディになってる。
野球漫画として有名な『ドカベン』だけど、ほぼ野球はせずに、終始柔道ばかりしてる。笑
役者はオーディションで公募した素人使ってるんだけど、演技で選ぶとかじゃなくて、ドカベンっぽい人を探すってだけ。笑
会場ではキャッチボールとか、ピッチングして選んだらしい。
そのせいあってか、超みんなハマり役なんだよね。
こういったコメディは絶対みんなで観たほうが楽しい。
笑って、ワイワイやって、観ましょ。
もう一本は映画『クライマックス』。
2019年の11月に日本公開なんだけど、けっこう前から輸入盤発売してて、早く観たかったんで取り寄せた。
監督は悪名高きギャスパー・ノエ。『アレックス』や、『エンターザボイド』などなど一度みたら忘れられないトラウマ映画を作る人。今作はギャスパーノエ監督の最高傑作だと言い切ってもいいほど、素晴らしかった。見終わったとき、少し放心して何もできなかったもん。
基本はダンサーが冬山のスタジオにこもって、ダンスして、酒飲む…ってだけなんだけど、その酒の中にドラッグが混ざっててアラ大変っ!!てな具合。
観終わったあとにあーだこーだ言いたくなるに決まってる。オレはみんなと早く話したい…!!
今回は輸入盤ってこともあって、音声は基本フランス語で、英語字幕。あんま話っていう話がないから、大丈夫だと思う。つっても、映画みる前に少しキャラ説明やストーリー解説、オレ的な見どころを紹介するよ。
超テキトーなチラシはコチラ↓
とりあえず7月21日はさっぽろ創世スクエア(札幌市民交流プラザ)の三階クリエイティブスタジオ前に15時集合です!
あ、もちろんお金なんて取らないです!ただ募金箱はあるよ!!察しろ!!笑
あとさ!カブってるけど、ちゃんと選挙行けよ!オレは期日前投票したよ!
一風堂みたく、選挙特典としてポップコーン用意しとくわ!証明書とか面倒だから、自己申告制でいいよ!
スガラレポート ~心霊スポットに行ってきた編~
みなさま、夏ですね。夏バテになってないですか?
札幌はそんな暑くなくて、ぶっちゃけ半袖でも寒い日があるくらいです。
三ヶ月に一度映画フリーペーパー・スガラムルディを発行してるんですが、今月の頭に企画会議がありました。
その企画会議で「心霊スポットに行きたい」とか言い始めるアキラくん。
オレは超怖いの嫌いなんですけど何故か行くことに…。
当日、朝からシトシトと小雨で、嫌な天気模様。
こんくらいなら行けるっしょ!という判断で決行。
19時半に迎えにきてくれたアキラくん。
そして何事もなくKくん、オフ太郎をピックアップ。
「さあ、行きましょう!」と意気込み謎の奇声を上げる運転手・アキラくん。
続いて、学生時代の肝試しで行った非人道的行為を嬉々として語る。
コイツが一番ヤバいパターンだ…。
今後の道中が不安になる。
しかし既に山奥だ。後戻りはできない。彼にハンドルを任せるしかない。
そして物陰から謎のパトカー、不穏さを際立てるように強くなる雨、不意に迫る尿意。
近くのセイコーマートに駆け込むアキラくんのデミオ。
よくわかんないけど飲みたい!…と意気込みビールを買うオレとオフ太郎。
おしっこを済ませて、アルコールキメて、準備はできた。
向かうは札幌最恐心霊スポットこと「平和の滝」へ!
平和の滝へと近づくにつれ、どんどんと高くなる高度。
気圧の変化のせいか、アルコールのせいか、若干気持ちが高揚してくる。
そして駐車場に入ろうとしたとき。
ヘットライトに照らされる無機質の物体が。
駐車場の入口に墓石が乱立しているのだ。
通称「ウェルカム・グレイブ」だ。
こういう演出のホラー映画は何本もみたことがある。
この展開は……100%出るヤツだ。
誰もいない駐車場に、奥にうごめくカゲ。
しかし動物だと己に言い聞かせて動揺を隠す。
なぜかさっき開けたばかりのビールが半分もない。
ぶっちゃけ、すでに超怖い。
駐車場に降り立つスガラメンバー。
こんなことがしたいからスガラムルディ作ってるんだっけ?
…と頭をかすめるも、信用できない運転手・アキラくんを刺激しないように口に出さなかった。
駐車場のすみに小さな階段がある。
階段の入り口に立つと雨が降る音の他にちょっと深みのある音が聞こえる。
その音は暗闇の奥から伝わっており、先に滝があることだけがわかる。
そこが自殺の名所として知られる平和の滝だ。
階段はほぼ自然と一体化しており、俺たちを邪魔するように鬱蒼と茂っている。
おぼつかない足元だが導かれるように奥へ進むオフ太郎、信用できないアキラくん、終始無言のKくん、左手には空になったビール。
ぶっちゃけ、もう帰りたい。
奥にたどり着くと、白波を立て流れ落ちる凄まじい勢いの滝が現れた。
すべてを飲み込んで、食い尽くすような白波だ。
ここに落ちたらひとたまりもない。
しかし人を魅了する何かがある…そんな滝だった。
最後に最深部・滝の前で撮った写真をお見せする。
左からアキラくん、オレ、オフ太郎、右下にKくん。
結論。超面白いけど、超怖い。
映画『町田くんの世界』
こんなに書きたくなるような映画は久々な気がする。
暇をつぶすように日々映画を観てますが、昨夜観た「町田くんの世界」はヘンテコな映画だった。悪い意味で。
好きなところ
関水渚に蔑まれて、睨まれたい。
嫌いなところ
主人公の町田くんという存在を作り出した製作者に嫌悪感を感じる映画だ。
原作を読んでいないので、なんとも言えないが。今作は良きもの(つーか自分にとって都合のいい物・人間)を観客に押し付けることで、悪きもの(つーか自分にとって都合の悪い物・人間)を徹底的にこき下ろしている気がした。
そして恋愛感情という、有無を言わせない良きもの(a.k.a 無償の愛)に昇華させることで、不都合を有耶無耶にして終わった。そんな感じの映画だった。
まあ、とにかく観終わったときは超モヤモヤして、その感情はまだ文章化できてない。
とりあえず、オレはこの映画を支持しない。
映画『シャザム!』
DCユニバース前作『アクアマン』は現時点2019年ナンバーワン映画に位置するくらい大好きな映画。ブラックマンタの塗装するくだりが大好きすぎて今でも思い出し笑いできるくらいだ。
んで、DCユニバース最新作『シャザム!』。He's not so serious…ってなキャッチコピーからめっちゃ期待してた。あのオッサン面した主人公も好きだし、ぶっちゃけエンドゲームよりwktkしてた。
好きなところ
終盤が良かった。兄弟姉妹のくだりはビックリした。
嫌いなところ
キャラがブレブレ。真面目そうなキャラが大人になって、あんなにチャラくなるか?
ギャグセンスがひどい。今作のギャグセンスは最低だ。本人は真面目に取り組んでるが他者から見たら滑稽に見えてしまう、という構図は面白いと思う。前述したブラックマンタの塗装シーンだと、本人は絶対カッコいいんだという確信があるからこそ他者の観客は楽しめるし笑えた。一方で今作は「こういうの面白いでしょ~」ってのがチラチラ見えるギャグで超萎えた。
映画『キングダム』
なんかさ。発信場所が多すぎて悩む。
TwitterやInstagram、Tumblr、Facebook、mixi、そしてブログ。ただでさえ筆無精なオレはTwitterにコレ見たよ!ってつぶやくだけで消化されちゃう。だけど、それだけじゃ自分の記憶を定着できない&物理的に振り替えられない(TLだと流れちゃって見返しにくい)のでブログで書くことは重要だと思う。
つってもアンフレンデッド・ダークウェブから十数本見てるハズだから、思い出すことができるのか…。できないね。
とりあえず最近観た映画『キングダム』について書こう。
好きなところ
坂口拓と下村勇二のタッグ最新作が見れるってだけで見る価値がある。2017年前の大傑作『RE:BORN』でブチかました二人が今作もブチかましてくれる。サカタクの無情感、虚無感、ボス感が最高。だけどさ…負け方が…もっと強いよ!サカタク!
あと大沢たかお・長澤まさみが光ってた。大沢たかおは本当にスゴくて、ボス感はサカタクを上回る。あの鳩胸が最高。長澤まさみに蹴られたい。
嫌いなところ
カメラが微妙。ブレブレで見づらい。アクション的に代役を入れるために必要なブレ感なんだろうけど、アクションが見づらい!だったら120%アクションやれるヤツ連れてこいよ。
映画『アンフレンデッド:ダークウェブ』
2018年に映画『search サーチ』が公開された。あれは物語が全てパソコン上の画面で進行するスリラー映画だったが、手法は目新しくなく2016年に映画『アンフレンデッド』がすでにやっていた。
映画『アンフレンデッド』はジェイソン・ブラム率いるブラムハウスが制作。目のつけどころはいいけどなんかモヤモヤが残る、ワンアイデアだけで作った一点突破型の映画だった。昨年まではあったことすら忘れてたレベル。笑
映画『search サーチ』がヒットしたからなのか、映画『アンフレンデッド』の続編を熱望する声があったのか、どっちでもいいが続編になる『アンフレンデッド:ダークウェブ』が公開された。前作同様、ジェイソン・ブラム率いるブラムハウスの制作。
好きなところ
盗撮した動画が手に入れたパソコンの中に大量に入っており、その中には拉致監禁や凶悪犯罪を示唆する動画も…って具合に「見てはいけないモノを見てしまった」感じが強調されていて最高。
「V/H/S ネクストレベル」や「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のようにホラー映画にはファウンド・フッテージものがあるけど、フッテージ映像の見せ方として新鮮だった。前回から少し発展させて考えたんだろうな。”少し”だけど。
ダークウェブの無敵っぷりが素晴らしい。「ダークだから!なんでもアリっしょ!!」ってノリが伝わってくる。ハッキング描写にツッコミどころを挙げたらキリがないけど、演出だと思って楽しめた。
嫌いなところ
あんま直接的なゴア描写がなく、びっくりする演出もそれほど多くなかった。
ホラー映画観るときは膝を抱えて観るオレにとってはちょうどいい塩梅の怖さだった。