最近観た映画『JUNK HEAD』『ザ・スイッチ』『まともじゃないのは君も一緒』『パーム・スプリングス』

インターネットネイティブ世代。
中学生くらいからブログやらmixiやらTwitterやらがあって、文章を書くという行為は当たり前になっている気がする。
書くならもっと目立つところで…と試行錯誤してたから、今の状況になっているのではないだろうか。

映画『JUNK HEAD』
仕事終わりにサツゲキへ。仕事で疲れていたのか、けっこう寝てしまった。
こういう世界観に入らなきゃ楽しめない映画は、入るまでが大変だ。ちんぷんかんぷんな事柄を飲み込まなきゃならなくて、はてなマークが浮かんでいるうちに受け入れることを拒否してしまい、眠りの世界にレッツラゴー。

映画『ザ・スイッチ』
ブラムハウスだし、ハッピーデスデイの監督だし、入れ替わりホラーだし、しかも延期で楽しみをお預けされてた状況だったので、めちゃくちゃ楽しみにしてた。
思った以上に面白くなかったけど、楽しかった。特にビンス・ボーンの女子高生演技が最高。かわいい。あれだけをずっと観てたい。
最近映画『インターンシップ』を少し観たんだけど、そこでもビンス・ボーンが大活躍してた。他の作品も観てみたいな。

映画『パーム・スプリングス』
イムループ×ラブコメ…となれば、オレの大好きな映画『アバウト・タイム』が思い浮かぶ。その続編とも言えるような、素晴らしい映画だった。お話がとても面白かった。
映画『アバウト・タイム』のヒロインの友達と、クリソツな映画『パーム・スプリングス』のヒロイン。同じ俳優だと思ってたが、調べたら別の人だった。
映画はタイムループに成長要素を加えたのが好みだった。映画『アバウト・タイム』でもビル・ナイが、好きな本を読みまくったつってたけど、それを利用して勉強しまくる。その手があったか!と妙な納得があった。
愛くるしい二人の日々と、人間としての成長が描かれる。オレの好きな要素がいっぱい。
あのあとの二人はどうなったのか。気になる。

映画『まともじゃないのは君も一緒』
ADHDっぽい予備校講師に、ちょっとませた女子高生。普通を探しに街へ繰り出す。先生と生徒という関係を考えると、ヤヤヤ?と思うことはあったが面白かった。
清原果耶さんの顔がよかった。あのちょっとませた感じといい、人をちょっと下に見ててムカつく感じもいい。そして、終盤でちょっと出てくる「受験に失敗して…」ってくだりで、ちょっと腑に落ちるキャラクター。君島さんというちょい役で終わりそうなキャラが後々生きてくるのもいい。脚本がとてもよかった。特に小泉孝太郎の信用ならねぇヤツ感がめちゃくちゃハマってた。最高。女子高生チェックのくだりは、爆笑してしまった。
お金もかかってなさそうだし、登場人物も数名、でもこんなにおもしろいなんて凄い。やっぱキャラクターがたってて、演技もうまくて、脚本もいいと、こんなに面白くなるのか。

朝日のあたる道 –AS TIME GOES BY–

おはようございます。
そろそろスガラの原稿を書かなくちゃいけないから、文書を書くの慣らすためにもブログを書いている次第です。

毎朝決められたルーティンに乗っかって、早く一日がやり過ごせないかと思っている。
そんなコースを日々繰り返してて、いつも目に付く人がいる。

 

まず一人目が乃木坂ちゃん。毎朝通る丁字路で信号待ちをしている学生さん。
乃木坂46については詳しくないけど、メンバーとしてやっていけそうなほど目鼻が整ってる綺麗な方だ。
キリッとしてる目つきなんだけど、すんごいボンヤリしてて、ボーッと虚空を見つめている顔が印象的。
たぶん高校生。数年前から見かけてるので、そろそろ今年でお別れかな…と思いきや受験シーズンを乗り越えても、まだいる。
あと一年くらいは私の趣味に付き合ってくれそう。

 

次は、お豆くん。バス停ロードの途中をテクテク歩いてる学生さん。
小柄で童顔な彼は、自分の体重より重いんじゃないか思うほど大きなリュックを背負ってる。
ひっくり返らないためなのか、なぜか凄い前傾姿勢で、将来は100%猫背だなと猫背で運転している私は彼を横目で眺めている。
パッとみは中学生くらいなんだけど、実のところは高校生っぽい。彼ももう少し付き合ってくれそう。

 

最後はゆるふわちゃん。ぽつねんと、バスを待っているOLさん。
めちゃくちゃ早くバス停で待ってて、まだ誰もいないのに彼女だけは立っている。
(そんな早くにバス停に来るなら、待ってる時間使って一個前のバス停まで歩いた方が効率いいと思うんだけどな)
明るめの髪色で、巻き髪ロング、いつもスカートとパステルカラーの衣服を身にまとってる。
冬場は真っ白なコートを着てて、汚れが気になったりしないのかなと黒い服しか着ない黒子が心配している。
数年前から見つけて、チェックしてるけど、いつかはすれ違えなくなる日がくるのかな。

 

過去には和製ミシェル・ロドリゲスや、ユキちゃんなど。
すれ違う人に、勝手にあだ名を付けては、ウォッチしている。
なんとも趣味が悪い。

今日も一日仕事がんばるか~。

映画『魔女がいっぱい』

ロバート・ゼメキス監督の1985年の映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』がリバイバル上映してる中で、ひっそりと監督最新作が公開された。BTTFは面白いのわかるんだけど、テレビ放送して、こんなに盛り上がるもんかね。つーか、つい最近午前十時でリバイバル上映してたじゃんかよ。天邪鬼なワタクシは周りが盛り上がれば盛り上がるほど盛り下がって、あえての新作を観たりするんですね。まあ、前述したのは嘘で。ふつうにホラー映画っぽいから観ただけです。あ、BTTFに関する所感はホント。

映画は、子供向けのファンタジー映画でした。おどろおどろしい魔女を期待したら、口が裂けてるくらいだった。つーか、タイトルは「魔女がいっぱい」というか、「ネズミがいっぱい」のほうが合ってる気がしました。今作、イマイチかなぁと思ったらビックリしたのがラスト。まさかの展開。おばあちゃんが序盤からコンコンと辛そうな咳してるから、いつ死ぬか楽しみにしてたんだけど、私の期待は回収されず。逆にピンピンになって、世界中を旅行しちゃう。

ラストの展開はどう考えてもバッドエンドなんだけど、突き抜けてハッピーエンドにしてて、顎が外れました。これでいいのか!お前ら!!?

映画『薬の神じゃない!』

ユナイテッド・シネマ札幌で鑑賞。2014年の中国で実際にあったニセ薬販売事件についての中国映画。2018年製作。観る前は韓国映画だと思ってたんで、始まって中国語ばかりでビックリ。あんま中国映画って観てない気がする。

話の展開がうまい。前半と後半で、話のトーンがガラッと変わる。前半は犯罪モノとして面白い。後半は、自分の行っていたことの社会的意義について再確認し、社会貢献として法を犯すようになっていく。
序盤のメンバー集めのくだりはめっちゃアガって、特に不良少年がメンバーに加わるくだりが好き。薬販売会の乱闘シーンが超面白かった。メンバーの中でも一番真面目そうな牧師が我先に動いてるのがウケる。連行シーンもキリストか!…って持ち上げられ方で、そこもクスッときた。
前述したように後半は、ガラッと雰囲気が変わって、カラッとした笑いはなくなる。しかしウェットすぎず面白かった。特に不良少年との関係性が好き。前半は主人公から逃げていた少年が、後半は主人公のために…とか、めちゃグッときた。

最後に、国内で起こった不義理な事件について描いてて、すごいなと思った。中国という国柄もあって、抑圧的な雰囲気なんだろうなと思ってたが、過去の過ちを数年間で精算して娯楽作品にまで仕上げてしまう感じが、懐広いなぁと思った。韓国ならガンガンそういう方向の作品多いけど。中国でもやっちゃうなんて。

映画『魔女見習いをさがして』

元々のおジャ魔女どれみはリアタイ世代。観てたし強い印象が残ってるけど、再見してないので、詳細は覚えていない。

おジャ魔女どれみの続編ではなく、詳細を知らなくても楽しめる作品。話の進め方が上手く、流れも面白い。おジャ魔女どれみを題材にした、メタな視点でありながらも、ガールズフットものとしても面白かった。映画『赤×ピンク』にも通ずるものを感じた。ああいう同性感に憧れる。混ざりたいと思ってしまった。三人の世代が微妙にズレてて、そこもよく働いていた。SNSのくだりは無理矢理感がぬぐえず、それこそSNSで炎上してるKダブがPRや声優で参加してて、自画自賛にしか思えずシラけた。

映画『とんかつDJアゲ太郎』

原作未読。レコードは好きだし、DJについてもまあまあ知識がある程度。

伊勢谷友介がハンパなくカッコいいし、北村匠海がいい感じでキュートで、まだ観てられる。しかし、脚本も演出もダサすぎて焦る。途中で流れるブレイクビーツはカッコいい。スタッフロールみたらorigamiがかかわってて、そりゃカッコいいはずだ。楽曲はディスコばっか。この時期にやってて選曲に新しさはない。80sリバイバルに乗り遅れた感じバリバリ。フロア全員が同じ踊りを始めたときは観てるコッチが恥ずかしくなってしまった。

オレはこんな映画よりも、漫画「少年インザフッド」の劇場版を早く観たい。

なにかひとつアツくなれるもの~映画『ミッドナイトスワン』を観て

内田英治監督の映画『ミッドナイトスワン』を観た。
物語の概要は他サイトに任せるとして、感じたことを書いていく。

https://eiga.com/movie/92113/

今作は草なぎ剛演じるトランスジェンダーの主人公・凪沙と、新人俳優・服部樹咲が演じるネグレクトを受けている少女・イチカの二人の物語が進む。
LGBTQAが社会的注目を受けてる中、トランスジェンダーを描くことにより、そっち方面に突き進むこともできたのに、それとは違う映画だった。
"なにかひとつアツくなれるもの"を手に入れた人間の話だと感じた。

イチカはネグレクトにあい、自分の気持ちを上手く表現できない。
最初はしゃべることもできず。不快感を感じたときは、とりあえず相手に椅子を投げつけ、抱えきれなくなったときは自傷行為に走る。
誇張されて描かれてはいるが、不満を持ったとき、どう表現すればいいのか分からないのは同じだ。
椅子を投げつけるイチカを見たとき、オレはグッジョブと親指を立てずにいられない。
そして自らを痛めつける彼女を見たとき、自分に近い何かを感じてただけに、得も言われぬ気持ちになる。

そしてバレエという、彼女がアツくなれるものを見つける。
それから物語は一転する。
着々と実力をつけるイチカ、バレエを習うことにより人と交わり変わっていく環境、徐々に口数が多くなるイチカ、人とのふれあい、そして恋心を覚える。

社会人を数年やってて、オレに映画があって本当によかったなと心底思う。映画がなきゃスガラムルディなんてやってないし、知り合わなかった人たちも大勢いるだろう。
もし映画がなきゃオレはどうなってたんだろうか。
ただただ日々の仕事をこなして、すり減っていく自分しか想像できない。部屋にこもって、日々の不満をためて、SNSに誹謗中傷を書き並べてたかもしれない。
しかし今オレには映画があって、映画観て、感動して、何かを学んで、人とふれあっている。オレは半径1mくらいだけでもいいから、映画で学んだ"もう少しより良い世界"に変えていきたいと考えている。

なにかひとつアツくなれるものがあるか?
それはゲームでもテレビでも音楽でも映画でもバレエでもいい。
心底惚れこんで、影響されて、それによって外の世界を知ることができるんだ。

今作からは、そんなことを受け取った。

しかし今作はそれだけではない。
今挙げた内容なんて、30%にも満たない。
ここから予想だにしない展開が待っている。
観たあと誰かに優しくなれる、そんな映画だ。

気になる点は多々ある。
イチカの成長っぷりはビックリするほど凄まじい。そんな一朝一夕に身になるもんかよとか、同級生の展開はもっと描いてもいいのではとか思うが、そんなんどうでもいいんだ。
そんな些細なことをぶっ飛ばしてくれるほど、今作は魅力的なナニカを持っている。

ぜひ観てほしいけど、札幌は今日(11月12日)で上映終了。マジかー!!!