イオンシネマ江別通信Vol.1

イオンシネマ江別は、札幌市内のシネコンで上映されない映画を流すことが多い。
今泉力哉監督の映画『パンとバスと2度目のハツコイ』とか、Netflix映画の『tick, tick...BOOM! チック、チック…ブーン!』や『パワー・オブ・ザ・ドッグ』は、札幌近郊の劇場じゃ流してなくてイオンシネマ江別のみだった。
これはイオンシネマが独自の配給会社を設立してるから、独自ルートで映画を引っ張ってくるんだろう。
なので、情報がほとんどない謎映画が上映されることが多い。
イオンシネマ江別では、映画を週2~3本観てて、ここまでイオンシネマ江別通っている人は少ないと思うので、ちょっと定期的に書いていこうと思う。

 

映画『グレート・インディアン・キッチン』
そういうことで観てきたイオンシネマ江別のみで上映されてた映画『グレート・インディアン・キッチン』。
私は事前情報がないまま映画を観るのが好きだ。予告編は観たくないし、あらすじも知りたくない。ポスタービジュアルとスタッフの情報だけで観る映画を決めている。
映画『グレート・インディアン・キッチン』のポスターは、仲睦まじく夫が妻を後ろから抱きしめるものだった。それを観て「ほぉ、仲良し夫婦のご飯についての映画なのかな」と思ってた。インドと映画と食事でいうと、映画『めぐり逢わせのお弁当』というのが前にあったけど、そんな感じのハートウォーミングな映画なのかなと想像していた。
観たら、想像の逆!!!ハートウォーミングさが一ミリもない、ハードな映画だった。

とある女性のお見合い結婚から物語は始まる。
女性がひたすらにご飯を作る。映画『聖者たちの食卓』っぽいところもあるけど、嫌悪感を抱かせるような撮り方。
序盤はまだ交流があっていいんだけど、徐々に嫁ぎ先の実態が顕になり、家父長制が爆発する…。

衝撃的だったのが、女性は家にいるべきだとして、外へ出さずにずっと炊事場に居させる。そのために、炊事場には外から鍵をかける。そして女性の生理現象を「穢れ」と表現して、その期間に入ると部屋から一歩も出さない。穢れるからとベッドに寝かさずに、床の上に寝かせること。
日本も昔はそのような文化があったのだと思う。(つーか今もどこかには残っているのかもしれない)インドの現代の映画として、このような表現が描かれててびっくりした。(誇張して表現されていることもあるかもしれないが…)
最後の最後にはインド映画お決まりのダンスシーンも繰り広げられ、気分爽快に終わることができるので、結構おすすめな映画でした。

 

映画『シークレット・マツシタ 怨霊屋敷』
イオンシネマ江別はTOCANA系列の映画も上映している。映画『食人雪男』や『人肉村』『イルミナティ/世界を操る闇の秘密結社』など最近サツゲキとかでよく見るB級映画を配給している会社だ。そこの新作映画『シークレット・マツシタ 怨霊屋敷』を観た。よくあるPOV形式のホラー映画だった。

つってもホラー映画っていうよりびっくりさせるための映画って感じ。オレは怖いのが苦手なので、ずーっと手で目を覆って隙間から映画を観ていた。
まあまあ楽しめたけど、観てるのが辛かった。最後の方の主人公はお笑い芸人の鉄拳にしか見えなくて、それが面白かった。