映画『バトル・ロワイアル』

「この国はもうダメになってしまいました」
ビートたけしこと、キタノ先生のセリフが印象的。

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ニュースは積極的に摂取しようと思っているが、摂取すれば摂取するほどドンドン疲弊していってしまう。
投票する前から結果がわかってる選挙。おもねってばっかのメディア。「プロパガンダ」とは、まさにこのこと。
教えてほしいことには答えない政治家。教えてほしいことを答えない政治家が、国のトップに立つ国家。そんな国家を支持する国民。
そんな国民はどこにいるん?それは作られた虚像じゃねぇの?って勘ぐってしまうくらい。しかし選挙で選ばれた人が選んでるんだから文句はつけられない。
まあ、愚痴は置いといて、映画の感想。

深作欣二監督作品は、あんま観たことない。今調べたら仁義なき戦いシリーズを何本か観たくらい。
県警対組織暴力」や「蒲田行進曲」、「いつかギラギラする日」、「黒蜥蜴」、「仁義の墓場」などなど、観てみたい作品が多い。いつか観る日が来るのだろうか。
映画『バトル・ロワイアル』はオレが10歳のときに公開された映画。姉がちょうど中学生くらいで、ジャスト世代だった。オレのところには「暴力描写がひどいらしいよ」「すごい怖いらしいよ」って噂話が回ってて、暴力とか恐怖とか大嫌いだったオレは100%観ないと思ってた。でも20年たったら「悪魔のいけにえ」に思いを馳せてたりしてるから、人生ってのはよくわからないものだ。
Netflixに流れてたので鑑賞。原作は未読。

終始漂うダークな雰囲気が印象的。その中でギラついた目で生死をかけて戦う若者は魅力的だった。ハンガー・ゲームメイズ・ランナーなど、若者が殺し合うような映画は何本も観てるけど、その中では一番おもしろかった。
あとキャストが若い。藤原竜也に、山本太郎柴咲コウ栗山千明などなど。今も活躍している俳優さん(と政治家)ばかり。特に栗山千明の演技はすごくて、鬼気迫るものがあった。

面白かったけど、想像以上のものは観れなかった。
個人的には、キタノ先生が暴れまわる映画が観たかった。