映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』

とても前評判がよく、とっても期待して観に行ってきた。
しかし。オレが期待しすぎちゃった結果、そこまでハマらなかった。

アメリカ青春映画というジャンルがあるけど、すげぇノれるのとノレないのがある。
どちらかというと、ノレない方だった。

まずは「まあ、よくできた映画ですなぁ」という感想。オレは"よくできた映画"よりも"いびつな映画"のほうが好きだ。
アメリカ青春映画の流れは宇多丸さんが言ってるから、そっちを参照して欲しいけど、LGBTQやら色んな方面に配慮して確かに偉い。現代版にアップデートされた青春映画だ。しかし、毒っ気が少ない。

たぶん、ノレない理由としては、「お前ら十二分にイケてるやん」ってこと。
2人でワイワイやってて十分楽しそうだし、他の人ともすぐにワイワイやれてて、普通にめちゃくちゃ周りから好かれてる。
オレなら、まずパーティにたどり着かないし、行けたとしても端っこで黙々と酒のんで泥酔→翌日の卒業式はガッツリ二日酔いだ。

本当にハブられ、周囲から嫌われているのであれば、パーティ会場に着いた途端に嫌な目線を浴びせられるだろうし、話しかけても無視されるだろう。
そういう描写が一瞬でもあればよかったのに。

好きだったのは、女性版ジョナ・ヒルことビーニー・フェルドスタイン演じるモリーイカしたワードセンス。
ファイン先生のイケイケな感じも好きだったし。謎のピザ配達員(マイク・オブライエン)のキャラも良かった。