映画『ドッグマン』

毎回同じことを言ってる気がするが、ディノスシネマズ札幌劇場がなくなって数ヶ月。ビックバジェットじゃない変な作品(いわゆるミニシアター系)が、札幌じゃ劇場公開されなくなった。
そんな中、気を使って一週間限定だったりで上映してくれる劇場には感謝しかない。しかも仕事帰りに観やすい時間帯だったりで、マジ感謝。
そんなこんなで札幌シネマフロンティアで映画『ドッグマン』を観てきた。

 

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監督は2008年の映画『ゴモラ』で注目されたイタリアのマッテオ・ガローネ。映画『ゴモラ』は観てないけど、イタリアの犯罪映画で面白いらしい…。なんか脳裏には怪獣しか浮かばないけど、いつかは観なきゃなー。(こうやってみたい映画は溜まる一方なのだが、みないパターンが多い)
ちなみに大通りのTSUTAYAにレンタルあったはず。


そんなこんなで一部で有名な(それで有名と言っていいのか?)マッテオ・ガローネ監督の新作が映画『ドッグマン』。
一言でまとめると、世紀末のような世界の中で繰り広げられるのび太(マッチェロ)の決死行だった。
作中のジャイアン(シモーネ)に嫌々ながらも付き合わされて犯罪に加担していく姿は、楽しんでるようにも見えて、なんか社会正義を語りながら信号無視するようなオレの写し鏡のようだった。あの気持ち、わからなくもない。
倒れ込むシモーネを抱えてバイクに乗るシーンは、悲惨なんだけど、ちょっとマッチェロが幸せそうにも思えた。


そして今作はラストが印象的。あぁこうなるだろうな…って展開なんだけど、そこからが凄い。
マッチェロが何をしたいのかわからない。獲物を見せびらかしたい猫みたいな感じで、謎の行動が10分くらい続く。たぶん認められたかったのかな…。

 

観た後に何も残らない、つーか観てるうちに忘れちゃうような映画もあるけど、今作は真逆。観賞後はモヤモヤとした気持ちが残る映画だった。