ネコと和解せよ。映画『キャッツ』

キモイ!!!…と話題沸騰して、嫌なバズり方しちゃった映画『キャッツ』。
すでに亡骸すらも残ってないですが、どうせもう観るようなヤツいねぇだろ!と決めつけ、ひとりテトテト映画館に行ってきました。

 

平日18時台の回を観たんだけど、予想通り客席ガラガラ。
文字通り、人っ子一人いない。
コロナウイルスもスルーしちゃう。

そんな状況で観た映画『キャッツ』だけど楽しかったよ。
つーか、こんな話だったとは知らなんだ。

ネコどもが歌い踊って、ルンルン気分でパーティへの出場権をかけて争う話。
そりゃみんな行きたがるパーティってどんなんなんだろーって思ってたら、
やおらコッチを見つめて、話しかけてきた!!!

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デップーよろしく第三の壁を超え、コチラに話しかけ始めるネコども。
アイツラが必死になって、コチラに伝えてくるメッセージは…

①オレらは犬じゃない
②オレらと仲良くするためのコツ

…の2種類。
合コンだと数秒で帰りたくなる内容。
どんだけ己に自信があるんだ、猫どもは。

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でも、総合するとフツーに面白かった。
演者のダンスも、曲もいいし、あんま観ないジャンルってのもあって、アレヨアレヨですぐ終わっちゃった。
年に数本しか観ないーって人には勧めないけど、月に2~3本みるくらいな人は、たまに今作みたいなヘンテコ映画もいいんじゃないかな。

傑作じゃないけど、なんだかんだ忘れられない2020年の映画だったよ。


今週のお題「ねこ」

新型コロナウイルスが流行ってる今こそ観たい映画『シリアル・ママ』

仕事場と家の往復が主な日常。
自家用車だからバスや地下鉄乗らないし、新型コロナもあんま気にしてない。
唯一やってるとしたら手洗いを入念にしてるくらい。
そんな意識の低いオレを、ラム肉で撲殺してくれそうなシリアル・ママ

ジョン・ウォーターズ監督は『セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ』が生涯ベスト級に好きな映画。
しかし、悪名高い『ピンク・フラミンゴ』のうわさだけ耳に入ってて、監督作をあんま観てない。
シリアル・ママ』はまだ観やすいほうだよ、って誰かがどっかで言ってたのか書いてたのかつぶやいてたのか知らんが、なんかスッキリしたくて観てみた。
やっぱ、チョーおもしろかった。

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ママがシリアルキラー(連続殺人者)だったって話なんだけど、人を殺す理由が「駐車場に無理やり入ってきた」とか「ゴミを分別しない」とか「レンタルビデオを巻き戻さないで返す」とか「ホラー映画が大好きな息子の趣味を悪く言う」とか「娘をたぶらかした」とか「日曜なのに夫を無理やり働かせた」とか、めちゃくちゃ些細なことばかり。
そして殺し方も、最初は車で轢き殺したり、槍で突き殺したり、火だるまにして殺したり、ラム肉の足で撲殺したり、バラエティに富んでて最高。

観てて、ジョン・ウォーターズ監督のコメディセンスに感嘆してしまった。
実際に、こういう口うるさいやつっているよね。
特に今はコロナで、あーだこーだ騒いでる人がたくさんいる。
今人混みの中で、マスクせずにクシャミしたら、びっくりするくらい顰蹙かうんだろうな。
それこそ、シリアル・ママなら即殺しちゃうんだろうな。

そんなムカつく人をネタにして、笑いの対象にしちゃうなんて、さすが。
オレはグチグチこういやってブログとかスガラに書いてるだけだもんな。

映画の最後に「これは実話を基にしていてまだ、裁判中です」って出るテロップも最高。
もちろん監督の冗談で、全て作り話なんだけどね。笑

映画『ヲタクに恋は難しい』

ここ数日落ち込む気分になってきてるのかな?って思ってたら、なぜか落ち込んできた気がする。
特になにかあったわけじゃないのに。気のせいって面白い。

ま、そんなこんなで、スガラの入稿が終わり、久々に映画『ヲタクに恋は難しい』を観てきた。
考えたら、2週間近く映画館に行けてなかった…。

山崎賢人演じる二藤 宏嵩がゲームオタクで、高畑充希演じる桃瀬 成海がアニメオタク。そして幼なじみで、気心知れた二人。
そんな二人がひょんなことから付き合うことになる、っていうラブコメミュージカル。
宏嵩が、ほぼ一方的に恋をしてて、頑張りすぎて空回りしてしまう。
成海は、今までの関係の延長線を望んでいたけど、恋人としての関係性をステップアップさせたい宏嵩に、ちょっと引いてしまう。
この二人の関係性を、こちらもドギマギしながら楽しむ映画だった。

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ブコメ映画はよく観るんだけど、なるべく遠い世界の、ありえない物語のほうが性にあってる気がした。
例えば、リチャード・カーティスが監督や脚本に関わってる映画群は、素っ頓狂なSF要素が含まれていることが多い。
自分の都合でタイムリープできちゃう男の子だったり、ビートルズの存在しない世界に飛んでっちゃったり、ミミズがいっぱい出てくる一軒家だったり。

近場すぎるラブコメだと、感情移入がしにくい。
できたとしても、ちょっと同族嫌悪感が生まれてしまう。

宏嵩の空回りしちゃうくだりは、愛らしくもキモくて、そりゃ成海は引くわ!って感じ。
ミュージカルを全面に押し出してて、話という話がほぼない。
コメディ要素は、主に変顔と二郎・ツヨシのみで、クスリともできなかった。

つーか、監督が英勉だと思ったら福田雄一だった。
そりゃ合わねぇわ。

「ごもく映画通信」について

おふたろうが
「昔、札幌市内で"ごもく映画通信"ってフリーペーパーあったらしいんだけど、知ってる?」
と話かけてきたのがキッカケ。

オレは「ごもく映画通信」について全く知らなかったんだけど、その表紙や文言が面白かった。
そしてスガラっていう映画フリーペーパー作ってるし、興味もってネットの中で調べてみた。


まずは言及されてるウェブサイト。

いろんなフリーペーパーから~ ごもく映画通信: 生きていけそう
「ごもく映画通信」の原本が何個か写真で見れる。

 

コラム・第8回 / Dr.門脇 繁 [二期会歯科クリニック] : 歯科医師&スタッフコラム【 二期会歯科クリニック 】 札幌市中央区/札幌の歯医者・歯科医院情報

歯医者のブログなんだけど、超コアな内容で面白い。
主催が麓 敬子さんで、「映画ひつまぶし」って本も出版してることがわかる。

 

2011年の夜に口笛を吹けば 2011年2月24日 (木)
http://kosyohoubundou.com/yoru-bue-2011.html
2月24日の欄。おふたろうが通ってる釧路の古本屋のWebサイトっぽい

 

花より通信:蠍座のこと - livedoor Blog(ブログ)
「ごもく映画通信」だけでなく、様々な映画フリーペーパーが紹介されてる。

 

「たろなおさん」のツイート

 2010年のツイートだけど、北方資料室でバックナンバー見れるっぽい。

 

ヤフオク! - ごもく映画通信 1990年11月25日発行 フリーペー...
ヤフオクにも出品されてた。


調べていくと1990年11月~1996年9月まで発行されていたフリーペーパー。
主催は麓敬子さんという方で、新矢千里さんという方がイラストを書いてる。
新矢千里さんは現役のイラストレーターとして活躍してる。
麓敬子さんは映画関係のテレビ番組とか出てたらしいけど、今はどうしてるかわかんない。


廃刊したのちは、Web版へ移行したとのこと。
もちろん公式サイトは潰れてたんだけど、Webアーカイブに残ってた。

 

web.archive.org

 

web.archive.org


特に1997年5月6日の「ごもくの歴史」というページが面白かった。

web.archive.org

 

web.archive.org


本人の人柄が読んでてわかった。この人と仲良くなれそうw
「女ロジャー・コーマン」ってパンチラインがグッときた。

もし「ごもく映画通信」や麓敬子さんについて、知ってる人いたら教えてください~。
バックナンバーください~。

 

●追記

やっぱ北海道立図書館の北方資料室にあった。検索したら引っかかった。
http://www.library.pref.hokkaido.jp/

しかし、2020年2~4月で北方資料室が移転するみたいなので、4月くらいまでバタバタしてそう。
行くなら今のうちかな。

映画『his』

今泉監督の作品は好きで、特に映画『知らない、ふたり』は絶妙な距離感を描いてて、超絶に好きな映画だ。
映画『サッドティー』や映画『パンとバスと2度目のハツコイ』、去年ヒットした映画『愛がなんだ』、映画『アイネクライネナハトムジーク』と、大抵のところは観てる。
んで、今作映画『his』も観てきた。

 

さすが今泉監督ってな手腕。このムズキュン感を描かせたら上に出るものはいないと感じさせる。

基本、ありきたりな映画はなんとなく先が読めて、眠たくなってしまうことが多い。
その中で心理的なサスペンスや、突拍子もない展開で、緊張感が持続され、寝ないで観終わることができる。
特に恋愛映画なんて、そりゃくっついて離れてくっついて終わりだろバローwwwwってなありきたりな話になりがち。

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今泉監督はムズキュン感 a.k.a 心理的なサスペンスを使って、物語を推し進める監督ってイメージ。
しかし今回は心理的なサスペンスだけでなく、かなり先の読めない展開で驚いた。
(でも、今思うと映画『サッドティー』とか、マジ意味分かんない展開だったな…)

今作は異性愛じゃなく、同性愛を描いている。
そのムズキュン感は健在で、やっぱ同性も異性も根本は同じよねぇと思う。
しかし、同性愛でしか描けない社会問題も描いていた。
特に中盤から始まる展開は「マジでこんな場所もやんだ」ってびっくりした。

 

なんだかんだ面白かったんだけど、ちょっとモヤモヤが残っている。
それは、やりたいことが多すぎて、人物描写が不足しているところ。
毎回キャラクターが愛らしくて好きになっちゃうんだけど、今回はムカムカしたまま映画観てた。
特に藤原季節演じる日比野渚は、ただただ自己中心的な人で、本当にムカつくキャラクターだった。
もう少し過去の二人について描いてくれれば、評価が変わった気がするのにな。

 

最後に、どうでもいい小話。
去年東京行ったとき、ケイズシネマのロビーでぼーっとしてた。
そのときはちょうど映画『愛がなんだ』がバズってたころで、今をときめいてハットトリック中の今泉監督がタバコ吸ってた。
そんときに、なんかの映画で見たことあんだけど名前の知らない人が、監督に話しかけてて、誰だろアレ…?って思ってた。
今回映画を観てわかった。あれは藤原季節さんでした。

映画『パラサイト 半地下の家族』

一週間くらい鬱々とした日々を過ごしてたんだけど、近くの運動センターに行って汗流してきたらスッキリした。やっぱ運動は大事。


ポン・ジュノ監督作品だと、ハリウッド進出作の映画『スノーピアサー』が一番好き。
この映画は、列車の最後尾にいるチンピラが、上級階級のいる先頭車両に向かって反乱を仕掛けるっていう話なんだけど、超楽しいエンタメ映画。
いちいち小ネタが効いてて、最下層の人が食べさせられる謎のプロテインバーとか、アリソン・ピルの狂った先生っぷりとかマジ最高だった。

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でも、この作品は階層社会を皮肉った設定が散りばめられてる。小学校とかモロ洗脳教育だよ。笑

まあ、今の日本も同じようなもんだとおもうけど。
https://twitter.com/marihtid/status/1218324224130945024


映画『パラサイト 半地下の家族』を観て、「やっぱポン・ジュノ監督は面白い。」それを再確認した。
「よくわかんねぇ人が他人の家庭に侵入してったら面白いなって思ったんだよね」つってたポン・ジュノ監督。そのワンアイデア喝采を送りたい。だって超面白そうじゃんwww
『パラサイト 半地下の家族』はとにかく面白いんだ。

基本は半地下に住んでる貧乏家族の物語。
最初に息子のキム・ギウが家庭教師として紛れ込むんだけど、そこまでの道のりも最高。
妹のキム・ギジョンがタバコ吸いながら、ネカフェのパソコンで偽造文書作るくだりとか、スゲェイケてるしカッコいい。
桃アレルギーのオバサンに嫌がらせするくだりもバカバカしくて笑える。
劇場の観客もめちゃくちゃ笑ってて、ポン・ジュノ監督の凄さを実感した。

オレは、頭使って(頭をガンガン打ち付けるという意味)「リスペックッ!!!」と叫ぶモノマネを練習し始めてる。
あのキレのよさが大事なんよね。

超面白いんだけど、半地下というキーワードが徐々に効いてきて、最終的にはカオスな展開になる。
ネタバレになるから書かないけど。


前々から、真面目なツラして、真面目なこと語るヤツは、信用ならねぇなと思ってる。
どうせならフランクで、ちょいちょい笑えて、でもちょっと真面目に考えれるようなことも吐けるようなヤツでいたい。

映画も同じで、真面目なツラした真面目な映画は苦手だ。
どうせなら終始笑えて、観終わったあとに少し考えさせられるような映画が好き。
映画『パラサイト 半地下の家族』はそんな映画だった。

僕モテ 札幌支部 新年会やるよ!ってハナシ

いつの間にか僕モテ購読してない人もいたり、オレがやってるスガラムルディから知った人が参加するようになったり。
とにかく映画が好きな人が集まって、映画の話して、ワイワイやる会になりました。


そーんな感じなのですが、2019年映画のベストテン会を2月1日に行います!


●日時:2020年2月1日 17時半~(20時半ごろ終了予定)21時までに完全撤収!
●場所:旧永山武四郎邸及び旧三菱鉱業寮 和室A(ユナイテッド・シネマ札幌のそば)https://sapporoshi-nagayamatei.jp/
●内容:2019年映画ベスト10!~みんなでウチらのベスト10を作ろう~
みんなでひとりひとりベスト10を発表して、おすすめしあって、ベスト10を作ります!(ぷらすとのベストテン企画みたいな感じっす)
対象作品にガチガチなルールはないけど、基本は2019年公開の映画で!(リバイバル上映もありだし、基本はノリ。大事なのは"推す"気持ち!)

●飲食について
基本自由~。飲み物は各自持参でオナシャス。
食べ物は各自持ち寄りです。お手製でも、ケンタッキーでも、カレーでもOK!(カレーは前例アリ)
自分はデカい鍋用意します!苦手なものあったら言ってください!
※鍋の買い出し手伝ってもいいよ!って人は16時半ごろ東光ストア前に来てください!オレと一緒に買い物しよー。

●ベストテン締め切りについて
当日、各自のベストテンを集計&印刷して、配布します~。
1月29日までにTwitterのDMに送ってください!シクヨロです!


去年はこんな感じでした↓


ちなみに前日の1月31日は入江悠監督の新作映画『AI崩壊』の公開日!

当日・2月1日は新年会前にユナイテッド・シネマ札幌周辺でチラシ配りやるので、手伝ってね~。

 

映画『ビジランテ』の様子↓

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ガッツリやろーぜ!